辨 |
和名に関わらず、ツユクサ科の植物であり、ショウガ科のミョウガとは異なる。 |
ヤブミョウガ属 Pollia(杜若 dùruò 屬)には、世界の熱帯・亜熱帯に約18種がある。
P. hasskarlii(大杜若)
ヤブミョウガ P. japonica (杜若)
コヤブミョウガ P. miranda(P.japonica var.minor;川杜若)
P. omeiensis (川杜若) 『中国本草図録』Ⅶ/3409
P. hasskarlii(粗柄杜若・黑珍珠) 『中国本草図録』Ⅷ/3930
ザルゾコミョウガ P. secundiflora(長花柄杜若) 『中国本草図録』Ⅹ/4925
P.siamensis(長柄杜若)
P. subumbellata (傘花杜若)
P. thyrsiflora(密花杜若) |
ツユクサ科 Commelinaceae(鴨跖草 yāzhícăo 科)については、ツユクサ科を見よ。 |
訓 |
漢名の杜若は、植物名としてはヤブミョウガを指す。日本でこれをカキツバタにあてるのは誤り。 |
『大和本草』に、「杜若 ヤブミヤウカト云・・・又國俗アヤマリテ杜若ヲカキツハタトヨム、カキツハタハ燕子花ナルヘシ、杜若ニハアラズ」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)杜若に、「ヤブメウガ サゝリンドウ紀州 メウガサウ加州 チクランサウ薩州 ハナメウガ播州」と。 |
説 |
本州(関東以西)・四国・九州・朝鮮・臺灣・福建・浙江・安徽・江西・兩湖・兩廣・四川・貴州・インドシナに分布。 |
誌 |
中国では、全草を竹葉蓮(チクヨウレン,zhúyèlián)と呼び、薬用にする。 『全国中草葯匯編』下/257 |
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